先日、愛宕町での用事を済ませ、歩いて帰る途中、かねてから気になっていた
場所に行ってみました。
姿、形は変わっていましたが門柱に小さな門札が。
間違いなくここが、自分が初めて下宿生活を送った場所。
中学2年の春、高知中学に編入、家からも通学可能でしたが
「途中入学なので中1から入っている人に遅れないよう勉強せんといかん」
教育ママの一言。父が若い頃、勤め先の関係でキリスト教徒で
伝手もあり、矯風会学生寮に入寮。
男子棟、女子棟があり、合わせて40名位。
皆郡部から出てきて高知市内の学校へ通っていました。
水曜の夜は牧師さんが来て説教。今でも憶えている賛美歌があります。
クリスマスの夜は庭であかあかと燃えるかがり火のもと皆でフォークダンス。
作ってもらった弁当を持ち、新しい友人達の居る学校へ。
小学校の通信簿に「おだちやすい」「付和雷同する」などと
書かれていた私。すべてが新鮮、カルチャーショック。我が世の春。
私はこの時に作られたのかも。
ところが今、当時の先輩、寮生との交遊がまったく無く、
誰一人の消息もわからないという状況。
皆、70~74,5歳になっているはず。
会ってはみたいものの、若い頃の記憶のままのほうが良いような。
あの頃は前途洋々、ひたすら前へ前へと進んでおりましたが、
今では終わりから前へ暦をくる年齢。あんまり・・・ね。