10月半ば、8月に亡くなった母の故郷、九州佐賀県の嬉野温泉に行ってきました。
福岡空港から高速バスで1時間40分。
昔、病弱だった祖母の世話のために度々帰っていた母に連れられ、
食堂をやっていた伯父の家で世話になっていました。
その頃はまだ叔父夫婦を始め周りに子が居なかったため
随分可愛がられたようですが、小学校までのその記憶がなく、
覚えているのは中2の夏休みに行った時から。
バケツいっぱいの茹でたシャコのご馳走。大学生、会社の時に各1回ずつ。
酒が加わり、温泉街を満喫。その後もう2回訪れていて、都合5回。
家業を継いだ後は、九州との付き合いはもっぱら両親が率先して買って
出ていたため、自然と機会がなくなり、今回は、約20年ぶり。
幼い頃連れて行ってもらっていた公衆浴場は
今は「シーボルトの湯」として生まれ変わっていました。
嬉野川とシーボルトの湯
今度の嬉野行は、二従兄弟になるI.T君の四十九日の法事に参列するため。
母と同じ月の8月末に。62歳で浄土へ。
正直なところ母の死よりもショックでした。
一緒に飲んだのは10回ほどなのに、会うとしょっちゅう飲んでいるような
気持ちにすっと入っていける、爽やかで楽しい、気持ちのよい快男児でした。
前回から約10年が経ち、71歳と62歳。互いに歳を重ねたところで、
せめてもう1回は飲みたかった。
嬉野川にかかる2つの橋
母も亡くなり、T君も逝ったので嬉野も来ることもないかなと考えていましたが
T君の奥さん、姉弟と話していると、長い間のブランクがいつの間にか消え、
新しく出来ていた係累の人たちも皆優しく、血の繋がりを強く感じた旅になり、
縁を繋げてくれた二従兄弟に感謝。これからの永い付き合いを約束して
帰ってきました。